「君の名は」と「シン・ゴジラ」あなたはどっちが好き?

「君の名は」と「シン・ゴジラ」

「君の名は」と「シン・ゴジラ」どっち派?

どちらも2016年の同時期に公開された邦画です。 どちらも大ヒットしましたね。 私も当然どっちも見ました。

「君の名は」と「シン・ゴジラ」

「君の名は」「シン・ゴジラ」、両方とも前評判通りに大変満足した映画でした。

今の若い人は知らないと思いますが、多分「君の名は」はかなり昔(戦後まもなくの頃)に日本映画で大ヒットした映画のリメイク版と思ったおじいちゃんおばあちゃんも多かったと思います。

同時期に公開されたのもあって、その年の私自身のベスト映画に入っています。 周りの友人なんかも2本とも見た、という人も結構多かったです。 でも、じゃあどちらが好き?って聞かれた時に、あなたならどちらを選びますか?

比べることじゃないけど・・・

まぁ比べることじゃないことも重々承知です。 かたやアニメ映画、もう一つはSF映画なんですから。 どっちも現実には起こりえないことと言ってしまえばそれまでですが、 アニメだからこそ、映画だからこそ、リアルにそれを映像化できた魅力ある作品ですよね。

どちらの映画も日本の映画界では巨匠と呼ばれる監督です。
「君の名は」の監督は、新海誠監督
「シン・ゴジラ」の監督は、庵野秀明監督
こだわりと信念をもった映画作りを手掛けるお二方です。

それを比べるなんておこがましい、、、ですが、それはそれ。
別に私自身映画評論家でもなんでもありませんし、むちゃくちゃ映画好きかといえば、少し映画は好きというただの観客です。 なかなか劇場まで足を運ぶことも3ヶ月に1回くらい、あとは家で動画サイトで暇な時にいろんな好きなジャンルの映画をよく見ている一般人です。 なんで、私の意見は取るに足らない意見なので、面白半分で聞き流してくれると有り難いですね。

それぞれの映画の魅力

さてさて、まずは「君の名は」映画のあらすじと魅力(ネタバレあり)
まずは綺麗な映像美が圧倒的に見る人を画面に引き込んでいきます。 余談ですが、これは「鬼滅の刃」にもある圧倒的で丁寧な背景画や色彩で見る者を釘づけにしていきます。おそらく日本のアニメ映画は今後もこういった映像美が売りになるでしょうね。

「君の名は」

でもはじめの数十分は、あれ?これって「転校生」(大林宣彦監督)のリメイク?って思っちゃいました。 そして話はどんどん進んでいって、時間と場所が交差した場面が続きます。 過去と未来が絶妙に入り混じり、1200年ぶりに地球に接近するという「ティアマト彗星」を絡めて、壮大な事象の展開から青春の淡い恋を描いた作品というべきでしょうか。 主人公の立花 瀧は神木隆之介さん、同じく主人公の宮水 三葉は上白石萌音さんの声です。

個人的に神木隆之介さんの映画は好きで、別のいろんな作品も私は見ています。特に「3月のライオン」は大好きな作品で何度も何度も見ていたりしています(笑)。 三葉の妹の四葉もいい味出していますし、友人の司やミキ先輩も重要なサブキャラで登場しています。 そして怒涛の展開でティアマト彗星の衝突という中盤での大きな山場を迎えます。

月日が流れ、就活に追われる瀧、でも心の中で、全く見えない不思議な感覚、魂の叫びに似た「誰かを探している」という感情。 そして別々の電車の車窓からお互いを見つけた瀧と三葉。 最後に「君の名は」・・・これで感動しない人はいないんじゃないかなって位クライマックスが盛り上がりました。

次は「シン・ゴジラ」映画のあらすじと魅力(ネタバレあり)
私は正直ゴジラ映画って今までまともに見たことはありませんでした。 なんか正義のヒーローが出てこない怪獣映画ってという思いがあり、ウルトラマンや仮面ライダーとかそういったものを幼い頃見ていたのでゴジラ映画は興味すらありませんでしたね。

でも今回は違います。あのエヴァンゲリオンの監督である庵野秀明監督が手掛ける映画ですから、これは見ないといけません(笑)。 「見たい!」の一択で映画館に足を運んだのを覚えています。

「シン・ゴジラ」

東京湾にゴジラ出現!そして徹底的にリアリティを追及した日本政府の対応とその内側を描いた滑稽なほどの政治家たちの右往左往ぶり。 さらに政府内に各省を横断したオタクたちの集結によるゴジラ凍結作戦。 見事にエヴァンゲリオンをオマージュした会話とテンポの良さで時間が経つのを忘れるぐらい引き込まれた映画でした。 実は私、映画が公開された後、動画サイトでも何度も「シン・ゴジラ」を鑑賞しています。 見れば見るほど見事なシナリオで感動すら覚える展開です。

大杉漣演じる総理大臣の滑稽ぶり、ホントにいい味だしています。お亡くなりなられたことが残念で仕方ありません。 また主人公の矢口演じる長谷川博己さん、米国代表としてアメリカ合衆国大統領の特使のカヨコ・アン・パタースン演じる石原さとみさん、 矢口の同期である泉 修一を演じる松尾諭さんや、オタク代表として冷めた口調でゴジラの分析を行う尾頭 ヒロミ演じる市川実日子さんなど 本当に魅力あふれる役者さんを集めたものになっています。

個人的に好きなところは、やはりエヴァンゲリオンのオマージュでしょうか。
「矢口プラン」後の「ヤシオリ作戦」、これは確実に「ヤシマ作戦」を継承していますし、 更に矢口とカヨコが二人そろって作戦を遂行するために急ぎ早に歩きながら話す場面のBGMはエヴァンゲリオンの発進シーンを彷彿させています。

この映画って1回目よりも2回目、2回目よりも3回目に見た方が楽しく魅力がより大きくなる映画ですね。

私の見解

どっちが好き? う~ん、どっちも甲乙つけがたい作品です。
見た当初は、圧倒的に「君の名は」が好きでした。 でも時間が経つにつれ、「シン・ゴジラ」の魅力にはまりました。

はじめに「シン・ゴジラ」を見た時にちょっと残念に思ったのが、アメリカ合衆国大統領の特使として送られてきた日系人のカヨコの存在が疑問でした。 そんな都合よく日系人が特使に送られるのか?と疑問に思ったことです。 石原さとみさん自身、いい役者さんですし、キレイですし、私も大好きですし文句のつけようはありませんが、それでもここだけはシナリオのご都合主義なんかなと思ったことです。

「君の名は」もよく映画で使われる「入れ替わり」を軸としたもので、はじめはありきたりの作品なんかなと思ってみていましたが、 その後の展開が圧倒的に思惑と外れる展開で最後まで一気に見せてくれた映画だと思います。

なので見た当初は私自身の中では「君の名は」に軍配が上がっていました。
でも、時間が経つにつれ、何度も「シン・ゴジラ」を見返していると、その作り込まれた演出や配役の妙、などわかるにつれてこちらの映画が好き!ってなってしまいました。

なので私の今の段階での好き度評価では、

「君の名は」と「シン・ゴジラ」好き度

もちろん人それぞれ、皆さんの意見もありますし、個人的な勝手な好き嫌いを述べただけですので、反対意見も多いかと思います。ご不快に感じられた方がいたら申し訳ございません。 みんな一人一人が好きな映画があって、それで人生が楽しくなるのであればいいかと思っています。

でも今後庵野秀明監督は「シン・ウルトラマン」や「シン・仮面ライダー」も映画公開予定となっています。 今からとっても楽しみにしています。 「シン・エヴァンゲリオン」もとても良かったです。まぁこれはまた別の話でちょっと書きたいと思っています。
ではでは

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